2005-03-21 巌窟王 #22 逆襲 ■内容 ■感想 巌窟王 もう#22ですか。 悲劇が重厚に描かれていて、圧倒的な鑑了感が素晴らしい。 ■内容 ●主人公アルベールはついに伯爵と再会。ポンヌフ橋(?)の上で伯爵はかつて自分に何が起こったのかを語り出す。 * 船の船長代理として信頼を集めるエドモン・ダンテスは婚約者と父親の幸せを願う充実した日々を送っておりました。 しかし、親友のはずだったフェルナンの策にはまり、人生最高の瞬間・結婚式の最中に罪人としてしょっぴかれてしまいます。 前船長に託された秘密の手紙を判事に渡して冤罪を訴えますが、手紙は皇太子暗殺に関わった者のリストで、この判事もリストに挙がっていたのでした。 判事は手紙の存在をもみ消し、エドモンは冤罪の疑いを晴らせず宇宙の果てに送られました。 宇宙の果てには何かの役割を果たす大きな機械があり、罪人はその機関の一部にされていました。カプセルに閉じこめられて死ぬことも許されない、という拷問に耐えられず恨みと怒りはエスカレート。 「復讐してやる!!自分を陥れた者たちに絶望と悔恨を!!他に何も望まない!!」 みたいなことを叫んだ瞬間、目の前に、同じく幽閉されていた不思議なエイリアンが現れます。 「おまえのような人間を待っていた。私の力と知恵を授ける代わりに、心と体を差し出せ」 と言い、エドモンがそれを受け入れると、宇宙の果てに浮かぶ幽閉地獄の機械は爆発。 エドモンはそのエイリアンと融合し、今再び、復讐のためにパリに舞い戻ってきたと言うわけです。 * ●ちょうどのその頃、アルベールの父・モルセール(フェルナン)将軍は議会を武力で制圧しパリを手中に収めることに成功。空飛ぶ戦艦で街を破壊し始める。その爆撃により、アルベールと伯爵、二人の間で橋は崩れ、道が分かたれてしまう。アルベールは伯爵の復讐を止めようとするが、伯爵の意志は固かった。 ●将軍の狂気に、部下たちは皆逃げだして行く。そこへ、妻メルセデスがやってくる。 ●妻は、伯爵がエドモンだったことを告げる。すると、モルセールは自分はエドモンを友と思ったことはないと告白、エドモンへの嫉妬の日々の回想へ。 そして、妻の純真な心を責め出す。清らかな心が周りの者を傷つける(みたいな感じ)、と。それでも、メルセデスはすべてを受け容れて「二人でパリを離れましょう」と持ちかけるが、モルセールがそれに乗らず、彼女はついに別れを言い渡す。 ●アルベールは父親に会いに戦艦の管制室にやってくる。そこで見たのは、銃で撃たれた母の姿。そして、モルセールは息子をも撃ってしまう。 ●と、そこへ伯爵の部下が小さな特攻艇で攻撃を仕掛けてきて、艦は落ちてゆく。モルセールは、エドモンとの決着をつけるために戦闘機に乗って離脱する。 ●●二人の男の長きに渡る闘争に終止符が?!脇役たちは、この悲劇のスパイラルを止めることができるのか?待て、而して希望せよ!! ■感想 すごかった。圧倒。ものすごく堪能できました。 動きがいいとか、ここの演出がとかじゃなく、24分全体の質とか重みの厚さが凄い。何がどうなってこうなるのか、素晴らしい。