#77「光と闇 我愛羅という名」 ■内容 ■感想

NARUTO-ナルト- NARUTO


■内容
●樹上で向き合うナルトと我愛羅我愛羅は自分の内に救う砂の怪物に飲まれ半身変化してしまった。サクラとサスケは戦闘不能に陥り、ナルトは一人戦いを挑む。
・仲間のために闘うと言うナルト。それに対して「自分のために闘え」と言う我愛羅だが、先の戦闘で対峙したサクラの「仲間をかばう決死の顔」が頭をよぎり、過去の記憶がフラッシュバックする。
・かつて唯一の理解者と信じていた世話役の叔父(母親の弟)に裏切られたときのこと。慕っていた叔父が我愛羅へ攻撃をしかけるが、我愛羅に意思がなくとも無作為に発動する砂のおかげで倒してしまう。そこで叔父は告白する、我愛羅をどうしても愛せなかったこと、我愛羅の母親である姉は我愛羅と里を怨みながら死んだこと。我愛羅とは、自分だけを愛していれば生きていけるだろうという、母親からの別れの餞別のように付けられた冷たい名前だった。

●一方、大蛇丸と闘う火影。戦況は双方一歩も譲らず。チャクラを消耗し尽くしているハズの火影だが、依然として大蛇丸の魂を掴んで放さない。不思議に思う大蛇丸に火影は、チャクラだけではなく、人を突き動かす力があることを諭す。里の者総てを守りたいという意志の力とか云々。

●自分が生きるために作った信念を揺るがされ我愛羅は、ナルトを吹っ飛ばし、サクラを尻尾で木の幹に押しつけ、やがて変化を全身に回らせキレてしまう。
我愛羅の目を見てナルトは鏡を見ている様な気分になり、自分の過去を思い出す。里のものみんなに冷たい扱いを受け、信じられる人がいなかったときのこと。同じ境遇に会っていても、自分には今は認めて貰える人が出来ており、これまでずっと一人でいる我愛羅にどうして勝てようか、と思う(注:編者の解釈を含む)。
・しかし負ける訳にはいかないナルトは意を決し、チャクラを多く消耗する口寄せの術を使ってガマ親分を喚ぼうとするが、出てきたのは小さな生意気子ガエル。万策尽きたかの状況、しかし、ナルトはより一層闘志を高めるのだった、「なんでか、こいつにだけは…死んでも負けたくねぇ!」、と。

■感想
●今回の話、ナルトが気付くことや考えること、そこに至る流れあるいは設定がいいと思う。主人公が闘う動機をきちんと組み立てている。普段バカモードの主人公がまともに考えてるのもおいしい。

我愛羅の回想における砂漠のシーンが訳ワカメ。原作を読んだときからだが、我愛羅の叔父の取った行動に納得が行かない。嘘を付きすぎだし、そこで語ったことは、小さな子どもへ死に際に言うものではない。救いがない。
●自分は大蛇丸が大好きみたいです。大蛇丸のしぶとい強気とか素晴らしいと思う。