PEACE MAKER PEACEMAKER #23 誠 ■内容 ■感想


■内容
新撰組の忍・山崎が打ち上げた照明弾で、土方組は三条の方で近藤組が維新志士の襲撃に成功したことを知り喜ぶ。しかし、土方は少しも顔を緩めず、むしろ、悪い予感がすると言う。
●山崎は今まで負かされっぱなしだった異人忍と屋根の上で決闘。それに勝って、自分の用事を果たす。

●主人公・市村鉄之助と長州の吉田稔麿は接戦を繰り広げていた。二人は外に飛び出し庭で闘う。鉄は吉田の右足を刺し、更に吉田の刀を二つに割る。しかし決死の吉田に折れた刀で耳を切られぶん投げられる。それに近藤+永倉が加勢しようとするが、沖田は「勝つのはあの子ですから」と二人を止める。
・鉄は果敢に吉田に向かって行き地面にたたきつけられるが相手の股くぐり蛙跳びアッパーで吉田の右腕を切り飛ばす。ギャラリー、勝ったと喜ぶ。
・鉄は、以前吉田が鉄の両親を殺しに来たとき、なぜ親の後ろの押入にいた自分に気付きながらも殺さないのかを寝転がる吉田に問う。しかし、吉田は知らんぷりをし、その返事に鉄は猛烈な虚脱感を感じ一瞬放心、その隙に吉田は口で刀の切片をくわえて鉄を襲い、首に刃物を突きつけられた鉄は刀を持ちながらも不殺のために動けない。殺さなければ、殺される。と思った瞬間、沖田が吉田の首をはねる。人を守るなら、ちゃんと守らなければならない、と沖田に諭され鉄はわぁっと泣き崩れる。

新撰組は勢揃いして維新志士の確認。土方は沖田が心配で駆けつけ、沖田の隊服と口元の血を見てそれを問いただす。沖田はこれは相手の血だととぼけるが、土方は咳をする彼に薬を飲ませようと、茶を持ってこい、と怒鳴る。
・茶を持ってきたのは土方の小姓であった鉄で、始めて小姓としての働きを認められる。

●吉田の小姓スズは長州藩邸の援軍を呼びに行くも門前払いで、夜明けになって一人池田屋に戻ってくる。そこで、吉田の遺骸のから刀を回収して腰に納める鉄を見てしまう。吉田先生の無惨な姿に大ショック。頭部を拾い泣き崩れる。

新撰組は大手を振って表から撤収。鉄は、小姓で正式な隊員ではないとかなんとか気にしたりして隊列に並ぶことに躊躇するが、山崎の言葉で自分に自信を持ち、土方と沖田のところへ駆けていった。

感想
残念なことに、アニメの剣劇は時代劇を越えられないと思った。
次元が違うし比べられるものではないと言うなら、
剣劇の試合のシーンをアニメで魅せるのは、ピースメイカー鐵では出来なかったという事実。

今回の演出力の力点はスズにあったと思った。 吉田と鉄の対決ではなく。
鉄が吉田の遺骸を眺めてるところと
スズが歩いてくるところを見せるシーンの音が良かった。
それは、カエルがぎぃこぎぃこ鳴いてる音と足音のシーン。
静かな場面の間とか時間が感じられる演出
剣劇よりもよっぽど緊張した

「少年の不殺」というテーマはよく伝わらなかった。
前回と今回が繋がっているとは思えない感じ。
なぜ鉄があのように小さな子どもみたいに泣いたのかイマイチよく分からない。