#22 戦 

■内容要点 ■感想 ■アニメで時代劇の映像表現における可能性の追求


はてな界隈アニメ感想サイト界隈ではとんとみかけないPEACEMAKER鐵の感想ですが、
今週くらいからどなたか書いて下さいませんか。私、さびしいんです。…無理ですか。
他の人の感想を読みたい…んですが、にんともかんとも。

<補追>
と、書いたんだけど、PEACE MAKERという風に間に空白を入れると仲間がいたことが分かりました。
ちなみに、他のサイトの感想には同意出来ない部分もあり、感じるのは人それぞれ、と改めて思いました。


■内容要点
新撰組は長州勢が会合している池田屋に突撃した。
●主人公鉄之助はトラウマを抱えながらも、何かを掴んだらしく、コモりっきりだった押入をやっと飛び出し、お宿改めの後を追う。
●長州勢はほぼ壊滅。だが、政治的大物・吉田稔麿が結構な強者で、藤堂平助永倉新八を抑え、沖田総司と競り合い押されるも、肺疾患を患う沖田の咳を誘い善戦。そこへ、鉄がやってきて…
●主人公は、殺したい程憎かったのは「両親が見殺しにされるのを押入に隠れて見過ごした過去の自分」で、「本当にしたいことは人殺しではなく、誰かを守ること」であったと気付く。死を覚悟した吉田に同等の覚悟をもって挑む小わっぱ鉄。その局面を、這う沖田、駆けつけた近藤、手負いの永倉が見守る。


■感想
●正直、今日の感想は困惑です。が、最終的評価としては満足、という感じでした。見たいのは強い剣客同士の死闘でして、吉田と沖田総司の死合は割と満足しました。鉄之助が来てからも満足でした。やっと物語が動いた感じがしました。

●AパートBパートで演出が少し変わります。前半は、意図が臭うというか。池田屋突撃を忍者アクションを細切れにし過ぎです。主人公の停滞と戦況の対比ってのは分かるんだけどもっとお洒落に粋にやってほしかったです。
寸留めというか、食い付き悪いというか、ラクしているというか。
・あと、速過ぎるのか、中抜きしすぎなのか、凄い動きしてるのは分かるんですが、どう動いているのか全然分かりませんでした。やや、全然というのはもちろん誇張でして、想像で補えなくもないんだけど、きちんと映像に出して欲しいのです。
・この辺、漫画で読むと凄くストレスなく読めた覚えがあります。

●後半は、やっとキターーー? 多分来てたんだと思う。

●先週記録しておいたラストまでの構成予想内今週分は当たった。


■アニメで時代劇、の映像表現における可能性の追求
●私が期待しているのは、『御家人斬九郎*1』みたいな殺陣をアニメで、それをGONZO的技術でやると凄くなる、みたいな感じなのです。
GONZO的というのは、
・近藤が切った人がぐわっと階段を転げ落ちる、とか
・廊下を"走る"とき、遠近感を表現するのに、3Dでやってトレースしたみたいな背景(formZでアニメーションした感じ)、とか
・座敷で360度カメラ、とか、
・跳んじゃう跳んじゃう、
みたいなとこに落ちたみたいです。そんなとこ期待してなかったんだけど。うーん。でも、こんな時代劇はみたことなかった、なぁとも思ったけど。うーん。『助太刀屋助六*2』とか『座頭市*3』とかのアトラクションみたいなはっちゃけた感じでもいいんだけど、もっと!もっと!なんか!みたいな! 消去法では、小池健UFJモビットのCM*4とか、川尻善昭監督の『ANIMATRIX』、みたいのはもう見たから違うの、という感じです。言い得るなら、地に足の着いた"その先のアニメ"表現での殺陣。『風まかせ月影蘭』がどんなアニメだったのか忘れてしまったけど、あれはどうであったか? 中国拳法娘ばかり思い出してしまう。
次は主人公・鉄之助と吉田先生の死闘なんで、そっちでなんか魅せてくれたらと思います。

来週は主人公・市村鉄之助と満身創痍で般若な吉田稔麿の対決本番ですよ!、と。


*1:1995,97,97,99,2001 フジテレビ時代劇 全5シリーズ 主演 渡辺謙

*2:2002 監督;岡本喜八 goo映画

*3:2003 監督;北野武 goo映画

*4:ARTIFACT-人工事実- 内モビットCMの話題2003年8月 参照