映画「スチームボーイ」感想

 

■喜劇・大友節 ■Theニッポンのアニメ ■上品であること⊆大衆的には出来ていない

  
スチームボーイ
すっごく面白かった!!大爆笑しまくり。

■喜劇・大友節
超喜劇!
でもパッと見そうは見えないという、
極上の喜劇!

そして懐かしい大友節。
大ぼけナンセンスのすれ違いで激皮肉!

「テムズの流れが全て流してくれる…」
「おじぃちゃん!ここはテムズ川じゃないよ!ロンドンの真ん中だよ!」
「なにィぃ!」
どの人物も、歌舞伎の見栄が決まらない。

■Theニッポンのアニメ
上記大友成分に加え、
●足が出てきて、正統派巨大ロボ
ガンダム等、富野作品にみられるキャラ同士のcommunicationのズレ
 (富野は真面目にやっててあぁなるが、大友は狙っている)
●宮崎アニメの十八番・序盤の逃亡劇
●ギャグメカがどんどん出てくるタイムボカンSHOW
●白黒→カラー時代アニメの科学幻想

日本のアニメのいろんなものがちゃんと入っている
This is ジャパニメーションかも。凄い。


■上品であること≒大衆的には出来ていない
惜しむらくは、上品なこと。(だから喜劇が伝わりにくい)
つまり大衆的には出来ていない。
そういうものは、制作費をかけてはいけない。回収できないから。
んで、
時代モノ喜劇なんだけど、
ちゃんと今の社会情勢や科学技術を反映していて
今っぽい出来となっている。
戦争批判はかなりcleverで、強烈な皮肉がこめられている。
アメリカの国旗は一枚も出て来ない。

■日記
場所と時間:六本木 2130-
この映画館ではもう一日一回上映にまで縮小されていた。
映画の日で、しかも上映終了2日前だからか
人いっぱいで良い席が取れず、前の方の席になってしまった。
しかし、本編が始まれば、
映画の世界に入れたので気にならなくなった。
前半、動きがなめらかでなくて(映画館の映写機の問題?)ちょっとブレてた。

映画を観る前に、
来襲http://d.hatena.ne.jp/matterhorn/20040812
を読んでおいて良かったと思いました。どうも。
トラックバックというやつをしてみましたが
できませんでした。使い方が分からない…