PEACEMAKER PEACE MAKER #21

・内容 ・ポイント ・ラストまでの構成について ・感想


えっと、そろそろ池田屋なんで、みなさん、このアニメ観た方がいいですよ、と。
主人公のトラウマがワケワカランという人は#20から観た方がいいです。

■内容

●主人公・市村鉄之助は両親を殺した吉田稔麿に再び同じ状況で追いつめられ、トラウマ障害再発。押入に籠もって出てこない。
新撰組くの一を殺した長州援護者を拷問にかける土方。吉田稔麿の計画、祇園祭の日に風上から都に火を放つことを吐かせる。

長州藩邸に行かずどこかの小屋で同志と密会する吉田。藩邸に行けば、仲間を取り戻そうと息巻く輩をなだめる桂に会うことになり、彼の意を汲まないわけには行かないのでこの小屋にいるのだと言う。
憂国の志士として、この計画を遂行する心は固い。(*あゆ姉の件で新撰組も気が立っており、また情報漏洩の可能性から、計画を先送りにすべきという判断が成り立つ状況)
・スズは前回、吉田の命に反し鉄を殺せず、あまつさえ彼の命乞いすらした(ハズです、観てないけど)ことを先生に詫びる。先生は同志と池田屋で会合があって出かけるが、謹慎との名目でスズを小屋に残らせる。

●計画を知った新撰組は急いで出陣の用意をする。集まったのは34人で、多くの隊士が仮病等で逃げてしまった。ここに近藤勇隊長が到着し、出陣の一声。長州勢の集まる料亭を二つに絞り、組を二つに分かつ。

●仮病の山南副長は芹沢前隊長を暗殺したときのことを夢に観る。先に行く土方に「待て、止まれ」と言ったところで辰之助に起こされ、刀を握ることや血が怖いことを告白する。それに対し、辰之助も血が苦手だと言う。

●籠もる鉄と忍の山崎烝が押入扉で格闘する。「鬼にしてくれ」「仇を討つ」と言いながら、この出陣のときに押入に籠もったきり「連れてけ」の一言もないのか!?と鉄を攻める。
山崎はとうとう扉をぶん投げ、鉄に風呂敷を渡す。土方歳三は小姓の鉄に装備を用意していたのだった。
・そこへ兄・辰之助がやってきて、傷心の弟に何してくれんだと山崎に右ストレート。しかし、「本当に弟が出てきて欲しいと思っているのか」と問われ、フリーズ。「逃げんな。」と言い捨て山崎も御用改めに出かける。
鉄は風呂敷を抱えたまま固まっていた。

●近藤組(沖田総司赤毛猫口の永倉新八、パッツン前髪の藤堂平助含む)は池田屋に到着する。

暗転


■ポイント
土方は拷問に掛けた枡田屋を殺さなかった。
吉田はスズの身を思いわざと置いていくが、この判断が伝わっているか微妙。
吉田は計画の失敗を憂慮している。
近藤隊長は妾宅に行きまくっていて、普段仕事をしていない。

■ラストまでの構成について
#21から池田屋。#22で鉄再始動。沖田の見せ場。鉄、吉田と対峙。#23で鉄vs吉田。決着。夜明け。スズ到着。#24、…。#25、…。#26、予定調和。
どうなるんでしょうか?
坂本竜馬とか変な公家とかの処理があるので…。
#24、竜馬のスカウト。ピースメイカーの意味。#25、公家とスズ。鉄とコンタクト。#26、予定調和…のはずが、のラスト。
かなぁ、と予想。

ステルヴィアの様に13話で一区切り、山場を持ってきて勢いよく池田屋まで走って良かったのではないかと思う。しかし、かのアニメが14以降低調だった様に、尻すぼみとなる可能性大。新たな見せ場作りに頭を使わねばならない。
思うに、原作から離れ、普通に幕末ものとして"男の子向け"に作って見たら良いのではないか、と。
「ピースメイカー」というものにフォーカスして、鉄&辰の父の影を追う話を展開し、新しい時代へ向かう中自分をどう位置づけるか惑う若者達、みたいな。
多分、若者達、とすると話がでかくて核心がぶれるので、鉄だけに絞っていいかもしれない。

■感想
登場人物それぞれの動向を確認し、事前説明みたいな回。嵐の前の息ののむ感じとか細い穴へ入っていくような閉塞感と高揚感を感じさせてくれたら良かったのに。イマイチ。
取りあえず、来週はスピード感ある忍者アクションと殺陣ですよ!!ということで期待。